FIREを考えている人は一度読んだ方が良い本を3冊紹介します。

FIRE 最強の早期リタイア術―最速でお金から自由になれる究極メソッド

FIREブームのきっかけになった本でもあり、FIREに関心のある方は一度読んでみることをおすすめします!トリニティ大学の4%ルールなどFIRE系のYoutubeで紹介されている内容も多かったので、私は流し読みしてしまったところもありますが、この本から学んだことを3つあげます。

1.ポートフォリオとリバランシングについて
ポートフォリオの半分を債権にして運用されており、ポートフォリオバランスの見直し(リバランシング)の考え方が参考になりました。

株価が下がり、ポートフォリオで債権の比率が高くなったら債権を売却し、株を購入。株価が値上がり、株価の比率が高くなったら株を売却し、債権を購入するというシンプルなものです。ポートフォリオのバランスを一定に維持することで、値下がりした株を購入、値上がりした株は一部利確できるので、追加投資しなくても資産が増えるということが新たな発見でした。債権の比率についてはまだ模索中ですが、iDecoではリバランスに税金、手数料がかからない為、この方法を取り入れて運用を始めたところです。

2.金利はもらうもので払うものではない
投資による配当、複利の素晴らしさは、借金をした際には逆に働くものだという説明があり、その通りだなと納得しました。そのため、借金して家を買うことについては、かなり否定的に書かれていたので、持ち家派の方には残念な内容でもありますね。

3.本物の銀行強盗
銀行の勧める投資は手数料が高く、自分のお金を狙っているのは銀行、つまり銀行強盗は銀行自身だった!という刺激的なタイトルに驚き。最近は銀行窓口に行くこともないので、銀行で投資信託を勧められることもありませんが、銀行にお金を預けっぱなしにしておくだけでも、もったいないですね。 勝間和代さんの書かれた「お金は銀行に預けるな~金融リテラシーの基本と実践~」を読めば良かったです。

本気でFIREをめざす人のための資産形成入門

日本で有名なFIRE実践者である三菱サラリーマンの穂高唯希さんの書かれた本でとても読みやすくおすすめです。内容もシンプルで高配当株投資で得られる配当金が支出を超えることによって、FIREが実践出来るということでした。その中で私がFIREの参考にしたことは、以下の3点です。

1.支出の最適化

「階段は資源」は有名な言葉ですね。配当金>支出を早く実現するためには、シンプルですが支出を減らすことが近道。節約ではなく支出の最適化と表現されるところが素敵です。

2.米国高配当ETFの分類

それぞれ銘柄数、セクター、上位10社の比率が表にまとめられているので特徴をつかみやすかったです。穂高さんは、個別株で高配当を多くお持ちでしたが、そこまで時間を割けない人向けには高配当ETFを勧めています。

3.ADR(米国預託証券)について

ADRの存在を知ったのはこの本からでした。米国市場で売買できるのですが他の国の株なので配当に10%の税金がかからないそうです。私も今後の高配当株購入で検討したいです。

この本が出版されて2年が経ち、次の本も執筆中とのことです。FIRE生活や資産運用への考え方がどのように変化されたのか、気になってます。

今日からFIRE! おけいどん式 40代でも遅くない退職準備&資産形成術

年齢も近く、40代後半でサラリーマンからFIREを実現した桶井道さんの書いた本ですが、こちらもとても読みやすかったです。以下の3点が参考になりました。

1.国民年金について

付加年金に関することや、時短勤務で今後厚生年金をもらってもあまり金額が増えないことなど、FIREすることで年金生活がどのように変わるのか考えるきっかけになりました。

2.石橋を叩いて壊し、鉄橋に造り替えてから渡る

桶井道さんはご自身でとても慎重な性格だと書かれていましたが、そんな慎重な人でもFIREされるということも安心材料になりました。また、一括投資の方が資産が増える可能性が高いと言われていますが、長期・分散で投資を行うことの必要性も再認識できた気がします。これまでの個別株を一括で買う乱暴な自分の投資スタイルを反省しました。

3.月一でホテルのカフェで過ごす

普段はマイボトル生活をされているそうですが、月一回くらいホテルのカフェで美味しいケーキやお茶を楽しむそうです。早くFIREするために貯蓄率を上げることばかりでなく、お金を使ってFIRE前の生活も楽しむことも大事ですね。